私が損保会社に勤務していた若いころ、特殊請求者（今でいうところの反社や保険金詐欺）との戦いの連続でした。普通に考えれば胃が痛くなるような交渉で、メンタルをやられてもおかしくない状況でありましたが、胃がキリキリ痛むことはあってもメンタルはいたってしっかりしていました。その秘訣がこの話の中に含まれています。
一言でいうと、どんなハードな交渉の矢面に立たされても一人ではなかったからだと思います。交渉自体は一人で前面に出ますが、バックには上司が、同僚が、そして法律の専門家であり弁護士、場合によっては警察もサポートしてくれているという安心感のもとで交渉に臨んでいたからでしょう。
今、メンタル不調者がでて、業務に支障をきたしている組織は、個人に業務が集中しても放置していたり、サポート体制ができているか振り返ってみる必要があるのではないでしょうか。